おーじの覚書

忘れちまった事、忘れらんねぇ事

日々の話

素敵な貴女は、今年も歳を重ねてくれている

また、事を成していないまま『今年』が逝こうとしている。 真っ黒い昼に塗り潰された生活の端に残る一握ほどの白い夜に、両手いっぱいの快楽を詰め込もうとしても足りず、溢れて落ちて、また黒のだまりへと戻っていく。 そんな暮らしを言い訳に、このブログ…

俺は、儚げな少女に消えられたい~完結編~

あれほど恋焦がれた平成最後の8月も、未だ照りつけるその残り火を最期に、ゆるやかに幕を閉じようとしている。 今年は旅行にも2回ほど行けた。三重と大阪だ。 例年から比べると大きな進歩であり、社会人3年目にして夏季休暇の使い方も多少小慣れてきたの…

空気を読んでくれ

「完全にインフルエンザだ」と思った。 体温計には39.5℃とかいう久しく見ていなかった数字が表示されていたし、関節の痛みは高2の時にインフルエンザにかかって泣きながら文化祭を欠席した時のそれを軽く越えていた。 朝の時点でその状態ならば迷うことなく…

最近モンハンしかしてない

最近、モンハンばかりしている。 このブログでは普段プレイしているゲームのことなどは極力書かないのだが、あまりにもモンハンばかりしていたのでそれ以外に書くことがなくなってしまった。 ネタの枯渇という大敵に半強制的に書かされている格好だ。 まず、…

俺は今でも藤原基央に恋をしている

中学二年生、14歳からこちら。 私は、ずっと恋をしている。 藤原基央に、恋をしている。 初めは盲目だった。彼の発する全てを肯定したし、彼を害する者あらば、覚えたての活字の剣で払おうとした。 私という人間の真ん中に伸びた樹は、藤原基央の音で根を…

サークルKサンクスでファミチキを頼めない

2017年 2月末日のことである。 兼ねてより進められていたファミリーマートとサークルK・サンクスの経営統合、商品統合がついに完遂された。これによってファミリーマートとサークルKサンクスの違いは正真正銘『ガワ』だけとなり、店内空間は慣れ親しんだファ…

かんばせという言葉の持つ美しさについて

私は日本語が好きなので、どうしてもこの手の話をしがちだが、構わず書いていく。 (成り立ちについては他に素晴らしいブログがたくさんあるはずなのでここでは割愛) 『かんばせ』端的に言って顔。その表情。 シンプルに音にしても美しい響きだが、この言葉の…

素人童貞という言葉の持つ強靭さについて

私は常日頃から素人童貞という日本語を大変恐ろしいものと感じている。 この世の不条理を詰め込んでいる負の言葉ではないかと慄いている。 きっかけはある日、当時付き合っていた彼女が電話口で死ぬほど笑いながら言っていた話だ。 「何でわざわざ金払ってま…

大学で苦労した話とこぼれ話

大学3年の時。 機械系の学科にいた私は「機械設計製図」という授業を履修していた。 この授業は必修科目で、単位を落とす=留年がほぼ確定だったこともあり、当時は寝ても覚めても製図のことを考えているような日々を送っていた。 他の授業の出席を犠牲にし…

関西の方言と地元の方言の話

関東の人間が聞いて面食らう、日常でポロッと出る関西の方言不動の第一位は シンプルに「なおす」だと思っている。 会社でもよく「これなおしといて」と言われる。 もう意味はわかるので、ただ淡々とそれを元あった場所に戻すだけだ。 しかし、内心では「な…

ペットの話

私は動物が好きだ。 今は一人暮らしでペットを飼っていないが実家にはヨークシャテリアとよくわからないプードル(こいつは私が家を出た後に来たので本当によく知らない)の二匹がいる。 その前にもポインターという猟犬の類いと長年過ごしてきたし、振り返っ…

オタクの話②

先日、オタクの話を書いた。「涼宮ハルヒ」アニメ放送開始から10周年という節目に、彼女が私にとって一体何者であったのか、を今一度自らに問うという稚拙ながらも「いつか書かなければならなかった」系の非常に有意義な作業となった。 今回はその続きといっ…

「と思うじゃん?」より腹の立つ切り返しはない

タイトル通りである。 「と思うじゃん?」である。 「あの○○って○○だからさー」 「と思うじゃん?」 である。 決して言ったのが悪い人でなくとも、この切り返し方をされた一点においては、言われた瞬間アゴに掌底を入れてやりたい。掌底を入れて浮いたアゴに…

私が影響を受けた一文

筆を執ろうとする時。 よいネタはないかと記憶の海を泳ぐ時。 どうしても学生の頃の話題が多くなってしまう。 当然だ。この世に生を受けてからこちら、ほとんどの時間は学生として過ごしていたのだから。 学生でなかったのはオムツをしていた時とオムツが取…

駅のトイレの話

駅での話である。 気にしている方がどれ程いるのかは定かではないが、今の時代、大きな駅のトイレにはだいたいその場所を知らせる音声アナウンスが配備されている。 これはもちろん、目の不自由な人に向けられたものだ。 それ以外の人が聞いてもほぼ意味はな…

オタクの話

先日、出張でとある大学へと行ってきた。 ついこの間まで自らも大学生だったわけだが、ジャージにネックウォーマーを巻いてクロックスでキャンパス内を闊歩する学生を見たら妙に懐かしい気持ちにさせられた。 大学はとにかく自由だ。社会人の自由度がFF13く…

滑らない話

皆さんは滑らない話をお持ちだろうか。 人間、生きていれば滑らない話の一つや二つはあるのが自然だろう。 私とて例外ではない。 なので今回は私のとっておき、百戦錬磨の滑らない話を披露したいと思う。 中学生の頃だ。 友達がいた。 名前は仮にU太くんとし…

儚げな少女に消えられたい

儚いものに惹かれる。 恒常的、永久的にそこに存在し続ける安定したものよりも、いつ消えてしまうのかと心配になるような不安定なものこそを愛でたい、と思っている。 春の終わり、桜木に残った最後のひとひらのような 冬の朝、水面に張った脆く薄い氷のよう…

笑顔の話

笑顔とは素晴らしいもので、自分も良く笑う人が好きだ。 良く笑う人の周りにはおのずと人が集まり、やがてそれらも等しく笑顔となる。 笑顔の輪は広がり続け、やがて世界へ。 世界進出した笑顔はsmileへと進化し更にはsourireやLächelnとなり国境を超える。 …

神無月の話

気付けば10月。生まれてこの方、関東平野に肩までどっぷり浸かっていた私が、関西の山あいにやって来て丁度半年がたった。仕事はそれなり。趣味もそれなり。だが、それについては人と人の繋がり方とは斯くも面白いな、と膝を打っている。自分の趣味はゲー…

風情厨とかいうパワーワードで殴られた話

だいぶ前の話になる。 なので、詳細な事の起こりはほとんど覚えていない。 たしか旅行の計画を立てている時だったか。 自分が「静かな旅館で美しい景観を愉しみながら美味しい料理と酒を頂ければ良い」といったような提案をした際、唐突に「あんた風情厨なと…

誤字の話

私は現在、会社の社員寮に住んでいる。寮の玄関は共通で、ちょうど公民館のようなイメージだ。 この玄関横には黒板が設置されており、管理人さんからのお知らせやら張り紙やらを掲示するようになっている。 7月の初めくらいに、そこにこのような文章が手書…

夏にブランド感を抱いている話

日本に四季があって良かったな、と思う。時の流れを五感で享受できるのは素晴らしいことである。 もしも日本が万年極寒で、枯れ木を踏みしめながら止むことのない吹雪を耐え忍ぶ不毛の大地だったとしたら、私はきっと心が荒んで中二でグレていた。 そしてグ…